令和5年度第7回塩谷町議会の定例会が開催された。
議事の中で重点項目として令和5年度の補正予算が数件提案され、審議されることとなった。主な補正予算内容には、一般会計や国民健康保険特別会計、介護保険特別会計、水道事業会計が含まれる。
まず、一般会計補正予算(第6号)について、見形和久町長は、「歳入は国庫補助金を含む社会保障関連の資金増額を計上し、主に臨時バス運行やマイナンバーカード対応システム改修に充当する。」と述べた。また、具体的な補正額は9,390万円の追加が計上され、予算総額が73億7,470万円となることが発表された。特に、臨時バス運行業務の補助金については再確認が行われた。
次に、国民健康保険特別会計の補正予算が説明された。この補正は233万8,000円の増額を伴い、助産費や出産育児一時金への増額が見込まれており、国や県からの補助金が加味された形となっている。健康生活課長の説明によると、「産前産後期間の国民健康保険税の免除制度が令和6年より施行される。」ということが強調された。
介護保険特別会計補正予算については、追加予算として1億7,323万9,000円が計上され、その主な内容は令和4年度実績に伴う繰越金が含まれる。介護サービスの質の向上を目的とした制度改正に備えたシステム改修が議論され、福祉課長は「国からの具体的な指示はまだであるが、介護人材の確保や制度の持続可能性に関する方針を基に進める予定である。」と述べた。
また、水道事業会計補正予算においては、水源機器の故障修繕に240万円が計上され、特に玉生水源の老朽化が問題視されている。この補正予算は、全体で777万6,000円が増額され、長期的な水源保全策が問われるところでもあった。建設水道課長は、特に玉生水源以外の水源との関連性も考えた上での修繕計画を説明した。
最後に、全ての議案が一括で質疑・採決が行われ、賛成全員で可決されたことが報告された。町長は締めくくりに、「これからも地域住民の福祉向上に向けて、必要な施策を積極的に進めていく姿勢を貫く。」とコメントした。