令和4年6月7日に行われた塩谷町議会定例会では、税条例改正や予算に関する重要な報告が行われた。
まず、塩谷町税条例の一部改正に関する議案が審議された。橋本巖議員は、税務課長の鈴木啓市氏に対し、固定資産課税台帳の閲覧に関する特例について質疑を行い、前回の臨時議会と同様の内容が提出された理由に疑問を呈した。これに対し、鈴木氏は施行日が異なるため分離しての提出との見解を示した。
議会では、令和3年度の予算に関する複数の報告も行われた。企画調整課長の柿沼善和氏は、一般会計予算の継続費繰越計算書について説明し、新庁舎建設事業の予算が7億8,012万円に対し、支出済額と見込額は約3億2,208万円となり、翌年度に4億5,804万円を繰越すと報告した。
さらに、橋本議員は、住民税非課税世帯に対する臨時特別給付金事業に関し、支給対象世帯の動向や児童福祉関連の支援事業についての情報を求めた。
その後、追加議案として、新庁舎敷地造成工事の変更契約の内容が発表された。町長の見形和久氏は、施工前に許可が整わなかったため追加工事を行う説明をした。山口上橋や河川の災害対策工事も進行中で、進捗状況や工事内容について説明が求められた。
今後の議会では、これらの予算に対する町民の理解や透明性が求められる。議員たちは、さらなる情報提供と工事に対する合意形成の重要性を強調した。最終的には、議案は全て可決され、今後の町の政策に向けての進展が期待される。