令和元年第6回塩谷町議会定例会が9月17日に開催され、重要な議案が多く審議された。特に「塩谷町災害時避難行動要支援者名簿に関する条例の制定」が注目を集めた。
この条例は、災害時において自力で避難が困難な要支援者の名簿を作成するもので、橋本 巖議員は名簿作成の具体的なスケジュールについて質疑を行った。総務課長の田代 好弘氏は、「今年度内には名簿の作成を目指す」と回答したが、橋本議員は「過去3年間の進捗の遅さを指摘し、今後の行政対応を厳しく求めた。」
さらには、議案第6号である「平成30年度一般会計決算」が質疑を経て可決され、町の財政状況に関して高橋 勝泰監査委員は、「決算の正確性を確認し、健全な財政運営を促進する必要がある」と意見を述べた。一方、橋本議員は決算の内容に問題意識を持ち、町の財政に対する透明性を強く求める発言をした。
また、新たな過疎対策法の制定に関する意見書の提出も行われ、これがいかに地域に益をもたらすかが議論された。大嶋晴宏議員は「過疎地域の支援の強化が必要」とし、この意見書の重要性を訴えた。議会はこの意見書を全会一致で可決した。
このように、議会では地域住民の安全と福祉、財政の健全化に向けた多様な議案が審議され、決定が下された。この後も議會は引き続き、行政運営の透明性向上に取り組む必要がある。