令和2年第1回塩谷町議会定例会では、各種条例の採決が行われ、目玉は町長と副町長の給料の減額に関する条例の制定であった。
まず、議案第3号として町長の給料減額が議題に上がり、質疑は行われなかった。原案の通り全員の賛成により、可決された。議案第4号の副町長についても同様で、議員全員の賛成を得て可決された。
次に、塩谷町手話言語条例の制定について議案第5号が採決された。本条例は、手話言語の普及や福祉向上を目指した内容で、質疑なしで原案通り可決され、地域における手話の重要性が強調された。
議案第6号、塩谷町こども未来館しおらんどの設置及び管理を巡る審議では、橋本巖議員が業者委託に関する質問を行った。保健福祉課長の星育男氏は、令和2年度内に検討し、最終的な方針を決定する旨を答弁した。
休日事業としての活動は、しおらんどのイベント開催を提案し、地域振興の観点からの付加価値の創出を議員は提言した。橋本議員は「経済波及効果が求められる」と述べ、今後の運営方針に期待を寄せた。
また、令和2年度塩谷町一般会計予算については予算決算常任委員会の報告を受け、賛否が分かれた。君島勝美議員は、事業の必要性を認める一方、他の議員からは計画の見直しを求める意見も発ばれた。
特に新庁舎建設に対する懸念が多く示された。この庁舎の位置が河川近くであることを挙げ、リスクを指摘する意見もあり、財務健全化が考慮され続けている。結果として、一般会計予算は否決されることから、議会の混乱を避けるための議論が展開された。
最終的に、令和2年度塩谷町国民健康保険特別会計予算、介護保険特別会計予算、介護サービス事業特別会計予算については全て可決された。各会計とも新年度の事業安定化を図るため、その概要に基づく決定が必要であることが確認された。
最後に、副議長の冨田達雄氏は議員の派遣について確認し、異議なしで承認された。議会の運営が円滑に進行し、この定例会は無事に終了。