令和4年第4回塩谷町議会定例会が6月3日に開会。
出席した議員のほか、町長の見形和久氏が議案を説明した。今回の議案には、一般会計の補正予算や水道事業会計の補正予算、教育委員会委員の任命、監査委員の選任が含まれる。これに対し、参加した議員からは様々な質疑が行われた。
町長は、補正予算の内容として令和4年度塩谷町一般会計補正予算(第1号)を説明。歳入に関して、国庫補助金や県補助金を計上し、歳出には人事異動に伴う職員給与費や民生費、消防費が含まれるとした。特に消防団車庫兼待機所の新築工事費については、約2,200万円が計上されており、解体工事も含むと説明したが、具体的な坪単価や建費について議員からの疑問が呈された。
また、議案第3号については水道事業会計補正予算が採決され、老朽化した石綿管の更新が主な目的であり、約2.7キロの更新計画が進められる旨が報告された。議員の橋本巖氏は、この更新工事のコストについて詳細な質問を行い、単価の詳細を求めた。これに対し、建設水道課長が具体的な数値を提示した。
教育委員会委員の任命についての議案では新任の戸村光宏氏が適任者との町長の主張に対し、議会からの同意が求められ、最終的に原案通り可決された。また、監査委員の選任についても同様に議決された。
さらに、議員発議として提案された基本条例の制定についての議案が通過した。これは議会の役割を強化するためのもので、議会の透明性を増し、より良い議会運営を目的としている。また、デジタル化推進特別委員会の設置についても議決され、今後の議会活動の効率化が期待される。町のデジタル化を進めることは、議員の活動がより効果的になるだけでなく、町民への情報発信も強化されるものと考えられる。
これらの議案が可決されたことにより、行政の透明性が高まり、町民の声を反映した施策が進むことが期待される。議会はこの後、さらなる議案審議に移行する予定である。