令和4年10月12日、塩谷町議会臨時会が開催された。
この臨時会では、財産の取得に関する議案が提出され、特に新庁舎のネットワーク構築やIP電話の導入、一般会計の補正予算が中心的な議題とされた。
議案第1号では、ネットワーク構築に関する業務が議論の中心となった。塩谷町の企画調整課長、柿沼善和氏によれば、契約額は6,200万円で、内訳には無線LANの設置や電算設備のコンサルティングが含まれる。議員の質問に対し、柿沼氏は「契約額には機器の調達費用も含まれており、その中で財産として議決にかける必要がある」と説明した。
続いて、議案第2号についても同様の形で質疑が行われた。こちらでは、IP電話の導入に関連する設備が議論された。多機能電話機と電源装置が含まれ、全体の契約額は約1,116万円であることが確認された。柿沼氏は、具体的な設備の台数についても言及した。
また、議案第3号では、令和4年度塩谷町一般会計補正予算についての説明が行われた。保健福祉課長の齋藤紀代美氏は「新型コロナウイルス感染症対策のための配分が含まれており、物価高騰に対する支援として、非課税世帯への臨時特別給付金の支給を予定している」と述べた。具体的には、1世帯あたり5万円を予定し、918世帯程度が対象と見込まれている。
議案について各議員からの質疑が続く中、特に物価高騰に対する支援についての意見が寄せられた。橋本巖氏は「住民税非課税世帯以外にも、苦しんでいる人は多い」との見解を示し、支援の範囲を広げる必要性を提起した。これに対して、町としては非課税世帯を中心に支援を行う一方、今後さらに相談を行うことが検討されている。
この議会では、予算並びに財産取得に関する議案が全て可決され、今後の町の行政執行に向けて重要な一歩が踏み出された。議長の冨田達雄氏は、「迅速な審議を行い、町民のための施策を進めていこう」と閉会の言葉で述べた。