令和2年11月27日、塩谷町議会で臨時会が開催された。主要な議案は、令和2年度塩谷町一般会計補正予算に関する内容であった。
町長の見形和久氏は、一般会計補正予算の専決処分について説明を行った。補正予算は、総額71億8,310万円に達するもので、内訳として商工費の新型コロナウイルス感染症対策事業の支援給付金などが含まれている。
今回の補正予算により、歳入の財政調整積立基金からの繰入金が増加することとなる。具体的には、2,960万円が追加され、特にため池ハザードマップ作成替えや商工業への支援が優先される。
橋本巖議員は、農地費におけるため池ハザードマップ作成の進捗状況について問うた。これに対し、産業振興課長の星育男氏は、ハザードマップの作成に関する契約が完了し、年内に完成されると回答した。
また、今回の予算案には、持続化給付金に関する支援策も盛り込まれている。星育男氏は、合計で1億円を想定している中、すでに203件の申請が行われていることを示した。特に、追加予算の2,800万円は、予算残高の確保を目的として提案されたものである。
続いて、議案第2号と第3号、すなわち議会の議員報酬及び町長等の給与の改正についても承認された。特別職の職員に関する給与の改定は、国の法律改正に基づくものであり、期末手当が年間0.05月分引き下げられる見込みである。
このほかにも、塩谷町職員の給与に関する条例や会計年度任用職員の給与についての改正が行われ、各議案は全て可決された。特に、会計年度任用職員の期末手当は段階的に引き上げられる計画である。
最後に、損害賠償に関する額の定めも承認され、住民情報の誤記載に対する対応が明確化された。議会は全体を通じ、慎重かつ前向きな議論を行い、全ての議案が原案の通り可決される結果となった。