令和5年10月10日に開催された塩谷町議会臨時会では、複数の重要議案が審議された。特に注目されたのは、令和5年度塩谷町一般会計補正予算(第5号)や新庁舎ネットワーク構築事業に関する議案である。
まず、提出された議案第1号について、町長の見形和久氏は、豪雨の影響を受けた町内の被害に対する復旧費として8200万円を追加したことを説明した。これにより、一般会計の予算総額は72億8080万円となる。具体的には、土木費や農林水産業施設の災害復旧費が増額されるとのことである。
議案第2号では、新庁舎ネットワーク構築事業についての無線LAN導入業務の委託契約変更が提案された。この変更契約は、各課のサーバー構築に伴う配線の増設が必要になったため、契約額が増加するというものである。企画調整課長の鈴木修司氏は、契約増額分には機材と技術料が含まれていることを説明した。
さらに、議案第3号のIP電話導入に関する業務委託変更契約についても、見形町長は、機構改革に伴い必要な機器の追加を説明し、議会の承認を求めた。これらの議案は、いずれも重要な町のインフラ整備に関連している。
議会では、各議案に対して質疑が行われた。特に、議案第1号の補正予算については、豪雨の影響で被害が増えていることが懸念され、橋本巖議員が具体的な災害復旧の範囲や補助率について質問した。これに対し、産業振興課長の星育男氏は、ほぼ必要な復旧を行うための額を計上していると説明した。
最後に、すべての議案は原案通り可決され、町の災害復旧と新庁舎のネットワーク整備が進むことが確認された。今後の取り組みについても、議員からの指摘があったことから、執行部は更なる報告を視野に入れている様子である。