令和5年12月7日、塩谷町議会は一般質問のために開議した。本日は、冨田達雄議員の質問が中心になる。
冨田議員は、まず「塩谷町こども未来館しおらんど」の設置に関する条例の改正について言及した。彼は、町民が気軽に利用する場としての期待があった施設が、子育て世代専用になってしまったことに疑問を呈した。町長の見形和久氏は、施設設置の目的が子育て世代の支援であると説明したが、利用実態が町外からの訪問者が多いため、条例の見直しは難しいとの見解を示した。
次に、冨田議員は施設内の利用について、一般町民の利用を促すために一部を開放することを提案した。健康生活課の齋藤紀代美氏は、外の庭の利用に関しては開放可能と応じる一方、館内利用に関しては管理面が問題であると述べた。
続いて、冨田議員は新たな6次産業化の構築についても質問した。鈴木修司企画調整課長は、取得した加工所や備品が未活用のままとの状況を説明し、寄ってらっせの利用者が活用の意向を示したことを伝えたが、具体的な活用方法にはまだ課題が残ると認識を示した。
さらに、冨田議員は塩谷町の都市計画マスタープランについて、工業団地の造成を進める必要性を指摘した。この点に関して、鈴木修司企画調整課長は、事業者の意向を確認しながら効果的な進行を目指す意向を示した。
最後に、移動型スーパーの実施状況について福祉課の磯京子課長が報告した。試験販売の結果、299人が利用し、次回運行を来年1月に予定していることを明らかにした。高齢者や買い物に困っている人々に対して、移動スーパー運営が重要であると強調した。
このように、会議の中では地域活性化に向けた様々な施策が議論され、今後の展開が大きく期待される。議員たちはそれぞれのテーマに真摯に向き合い、町民の声を反映した形での施策実現を目指している。