令和3年第6回塩谷町議会定例会が開催され、さまざまな議案や陳情が検討されました。特に、核兵器禁止条約に関連する陳情が採択され、町議会から日本政府へ参加を求める意見書を提出することが決定しました。
最初の議案として審議されたのは、塩谷町手数料条例の一部改正です。橋本巖議員は、個人番号通知カードの廃止に関する方針の整合性について質疑し、住民課長の柿沼佳子氏が通知の提供は続けると応答しました。この改正により、手数料の取り扱いが変わることが指摘され、個人情報の管理についても懸念が示されました。
次に議題に上がったのは、有墓地設置、管理及び使用条例の一部改正に関する議案です。こちらも橋本議員から質疑が行われ、管理料未納者に対する処置についての具体的な運用方針が問われました。住民課長は、管理料未納の場合の使用許可取消しについて現行規定が適用されると説明し、今後の対応を明確にすることの重要性を強調しました。
財産の取得に関する議案も無事に可決されましたが、令和2年度の一般会計歳入歳出決算の認定については議案に対して意見が分かれました。橋本巖議員は、多くの懸念を述べ、財政の厳しさを指摘しましたが、高橋好雄議員は賛成の立場から、国庫支出金などの有用性を認めました。
国民健康保険特別会計や介護保険特別会計などの決算も審議され、橋本議員は高齢者の福祉面における問題提起と改善の必要性を訴え、各議案は賛成多数で可決されました。また、後期高齢者医療特別会計についても議論が行われ、篠原操議員は制度運営の堅実性を評価しつつ、さらなる改善を求めました。
最後に追加議案として町道大宮14号線に関する改修工事の契約締結について説明があり、こちらも無事に可決されました。全体として、執行部から財政健全性を保ちながら、地域住民の生活基盤を支える施策が進められることが期待されています。