令和2年9月、塩谷町で行われた第4回定例会では、見形和久町長が所信表明を行い、町政の基本方針を示した。
見形町長は、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、町民の健康を第一に考えた施策を強調した。また、感染拡大を防ぐため、行動変容や感染防止対策の徹底を呼びかけ、地方経済の安定に向けた取り組みを進めていく意向を述べた。
特に、教育や子育ての支援についても言及し、第2期子ども・子育て支援事業計画の推進を掲げる。さらに、GIGAスクール構想の実現に向けたICT環境の整備も加速化する考えを示した。これに対し、橋本巖議員は「教育の未来に向けた取り組みが必要」とし、議論を呼びかけた。
また、議案の中には、令和2年度塩谷町一般会計補正予算があり、新型コロナ対策として540万円の追加予算が計上された。この予算は、町内小中学校の感染防止策や教育環境の整備を目的としたもので、町長の述べた内容と一致するものであった。
さらに、新型コロナウイルス感染症による地方財政の悪化についても、意見書が提出され、地方交付税の確保が必要であることが強調された。見形町長は「地域の実情に即したサービスの提供には財源の充実が不可欠」と述べ、今後の施策に期待が寄せられる。
最後に、塩谷町教育長に関する議案が承認され、新任の斎藤智之氏が教育行政を担うこととなった。議会では賛成多数で可決され、今後の教育方針に注目が集まっている。町長は、斎藤氏の教育行政における実績を評価し、適任者と確信していると述べた。
この日は、全ての議案が順調に審議され、承認された。町民にとって、これらの施策が実を結ぶことが期待される。