さくら市議会の定例会において、公共交通や市営温泉バス、そして使用料に関する重要な議論がなされた。
加藤朋子議員は、公共交通の充実に関して市長に質問を行った。特に、現在の循環バス導入計画について、具体的な進捗状況や今後の方向性を確認した。市長は、観光温泉バスの有償化計画が法改正の影響で困難になったことを認め、新たな公共交通計画として乗合タクシーの利用促進を図る方針を示した。
加藤議員は、交通空白地という定義の曖昧さを指摘しつつ、自家用車を利用した公共交通の効率化を提案した。市長は、他市の取組を参考にし、運転手不足の課題を解決するための方法を模索する考えを示した。彼はまた、県内の事例やデジタル技術の活用を通じて、新しい交通手段を提供する可能性を探っているとも述べた。
次に、公共交通のラストワンマイル分野についても話題となり、加藤議員はドア・ツー・ドアサービスの必要性に触れた。市長は、現在の乗合タクシーがこの役割を担っているとの認識を示し、さらなる充実を目指す考えを表明した。
ライドシェアの導入についても議論が持たれ、加藤議員は導入に向けた積極的な姿勢を求めた。市長は、法令の課題を指摘しつつも、事例を注視していく意向を示した。新たな公共交通施策により、市民にとってより使いやすい環境を整えていく必要性を強調した。
最後に、公共施設の使用料に関しても議論が行われ、加藤議員は市民ギャラリーの使用料の高さや減免制度の曖昧さについて疑問を呈した。市側は、各施設の使用料に根拠があり、正当な理由に基づいた減免を行っていることを説明した。しかし、さらなるルールの統一を求める声もあり、使用料の適正化に向けた取り組みの必要性が再確認された。
全体として、市は持続可能なまちづくりを目指して、様々な公共交通サービスの利用促進と施設の利用計画を進めていく方針を表明した。市民の声を反映した信頼性の高い交通サービスの確立と、各種施設の運営に関する改善策が期待されている。