さくら市の令和5年第3回定例会において、様々な問題が議論された。特に焦点になったのは、上野住宅跡地の利用計画と、農業体験を通じた食育の実施の可能性であった。
上野住宅跡地について、花塚 隆志市長は、住宅地としての利用が適しているとし、販売の方向性を示した。市長はまた、近隣の土地利用動向を踏まえつつ、地域の意向を尊重する考えを強調した。議員の一人は、地域の高齢者と子育て世代の交流を促進する施設の整備を提案し、行政の姿勢が求められるという意見を述べた。
加えて、グリーンツーリズムを利用した観光振興にも意見が集まった。市長は、上野地区の自然環境や地理的利点を生かした農業と観光の連携の必要性を認め、具体的なプログラムの実施が進行中であることを報告した。また、喜連川観光協会や地域の農業団体との協力による観光施策が推進されていることも言及された。
さらに、学校との連携による農業体験と食育の実施についても議論された。教育長の橋本 啓二氏は、既存の農業体験プログラムや食育活動の重要性を強調し、地元の農産物を活用した食育の取組を今後も充実させる方針を示した。
また、さくら市の育児休業取得状況も話題に上った。育休取得率が女性職員で100%、男性職員でゼロであった現状に対して、今後の制作支援や周知促進が求められた。生理休暇の取得状況については、過去数年間で取得した職員がない状況にあり、休暇名称の見直しが検討されている。