令和元年6月定例会において、さくら市の花塚市長は、市内の安全確保に向けた取り組みを強調した。特に、保育園や幼稚園の開園中の安全確保に関する議論が行われ、大津市での悲劇的な交通事故を受けて、今後一層の警戒が求められる状況となっている。
保育所では、危機管理マニュアルに基づき、園内の安全対策が講じられている。また、保育士及び保護者のための防犯訓練や教育も実施されている。市民生活部長の戸村敏之氏は、地域住民との共同を重視し、年間を通じての防犯活動を推進していることを説明した。
次に、通学路の安全確保についても問題視されている。特に、登下校時の交通事故防止に向けて、通学路の点検が行われており、毎年安全対策協議会で議論されている。上松山小学校周辺の交通量増加が懸念されており、学校・保護者・地域が一体となったアプローチが強化されている。
福田克之議員は、特に狭隘道路の問題に言及し、上松山小学校の北側の道路は非常に厳しい状況にあり、早急に改善が必要だとの意見を述べた。市はその重要性を認識し、早急な対策を講じるべきだとの考えが示された。
さらに、さくら市の公共スペースを含む地域の安全についても市民の懸念が表明されている。地域のボランティアと協力した活動が進行中であるが、地域の治安を守るためにはさらなる対策が必要であるとの意見もあった。具体的な施策については、今後の市民との意見交換を通じて決定していく意向が示された。
加えて、子ども家庭総合支援体制についても、専門の人材の確保が重要であり、福田議員が特にその連携の強化を要望した。ここでも、職員研修や専門職の育成が急務として取り上げられた。
市長は、国際友好都市の締結に関しても、オーストラリアのマレニーを第一候補として考えていると述べ、今後の交流を重視する姿勢を示した。さくら市が目指す未来の開かれた街作りにおいて、新たな国際的なつながりを築くことも求められている。
これらの議論を通じて、さくら市は市民の安全と安心を最優先に、各問題への迅速な対応を進める考えであり、今後の具体的な施策への期待が寄せられている。市民との連携を深め、地域全体の安全を確保するための活動が一層活発化することが望まれている。