さくら市議会は、令和元年第2回定例会において、様々な課題と取り組みについて議論を行った。特に市役所の窓口対応やひきこもり対策、観光キャラバンの実施など、地域社会に密接に関わる話題が取り上げられた。具体的な質問には、特に加藤朋子市議が行った市役所の窓口対応についての質問が印象に残る。
加藤議員は、窓口対応の質向上を求め、特に福祉や生活困窮者支援のためのワンストップサービス窓口設置の必要性を強調した。市長の花塚隆志氏は、「市民第一主義を重視し、職員には常に市民の立場に立った対応を求めている」と応じ、窓口業務のさらなる改善を約束した。さらに、加藤議員の提案に対し、市民生活部長の戸村敏之氏は、すでに存在する総合窓口の強化を示唆した。
また、ひきこもり対策に関しても加藤議員が詳細に質問した。健康福祉部長の鳥居隆広氏は、ひきこもりの実態を把握することの難しさを認め、「サポーター派遣事業や相談窓口の運営を通じて支援を進めたい」と述べた。特に、相談件数の伸びがあり、地方自治体の課題としてひきこもり問題に対処する必要性が増していることが強調された。
さらに、今年から始まった「本物の出会い栃木観光キャラバン」の取り組みも議題に上がった。市長は、このキャンペーンが地域の魅力を活用した観光振興に寄与していることを説明し、今後の各種イベントに合わせた情報発信と連携を強化する意向を示した。特に「いちご一会とちぎ国体」に向けての準備が重要であると認識されており、市と県の連携が求められている。
最後に、地球温暖化対策として導入されているスーパークールビズとスニーカービズの取り組みについても再確認がされた。職員の働きやすさを考慮しつつ、環境への配慮が意識されていることに加え、地域のプロモーションにも寄与する姿勢が示された。