令和4年3月の大田原市議会では、今後の市政に関する重要な議題が討論された。
特に、櫻井潤一郎議員が提起した「大田原市土砂等の埋立て等による土壌の汚染」については、市民生活と環境に密接に関わる内容であり、市長の津久井富雄氏も580都市現地視察等、全国的観点から条例改正の必要性を訴えた。特に昨年7月に静岡での土石流事故を受け、より厳しい基準が必要とされることが強調されました。「周辺住民への事前説明義務の強化を含む条例改正が刺激的な反響を確認した」という市長の発言も印象的だった。
さらに、新型コロナウイルスに関連した「事業継続計画」について、斎藤達朗総合政策部長は、令和2年1月策定の業務継続計画がいかに重要かを言及。例えば、濃厚接触者が発生した場合の応援体制を明確にしていると述べた。感染予防のため、特に高齢者施設や介護施設において、具体的な行動計画を策定している点も評価された。
また、教育部長の大森忠夫氏は、「子供たちの未来のための施策」として、給食費助成の拡充や、子ども医療費助成の現物給付を強化していく考えを示した。これにより、経済的な負担を軽減し、子育て支援の向上を目指す方針が確認された。特に、現物給付が小中学3年生まで拡大されることが市民から歓迎された。
さらに、スポーツ振興の一環として、「スポーツツーリズムの推進」が挙げられた。教育部長からは、県が進めるスポーツと観光の融合策について、市としても協力していく意向が表明された。特に国体を控え、大田原市を全国にPRするための行動が求められている。
最後には、弓道場の建設についても議論があった。大森部長は、適切な場所選定と施設整備を進める方針を示しており協力を求めたが、実現には時間がかかると予見されている。
議会を通じて示された市政の方針は、単なる施策の固めや金銭面だけでなく、市民生活の質を向上させるためのものであることが伝わり、期待が寄せられている。