大田原市議会、前野良三氏が議長に就任

令和元年12月9日、定例会が開催され、大田原市議会は新たなる議会運営に向けた重要な議題を討議した。　会議ではまず、議長選挙が行われ、前野良三氏が当選した。彼は自己紹介の中で、議会の責任と重みについて言及し、市民参加の基本に据えた運営を目指すことを強調した。さらに、彼は情報公開の重要性を訴え、議会基本条例に基づく活動を進めていく意向を示した。　続いて、副議長には菊池久光氏が選ばれ、こちらも就任の挨拶において議会の円滑運営を志向する姿勢を示した。菊池氏は、自身の経験を活かし、前野議長をしっかりと補佐し、議会の活性化に努めることを約束した。　この定例会では各常任委員会及び議会運営委員会の正副委員長も選任され、議会内部の組織が整備された。総務常任委員会の委員長には髙瀬重嗣氏、副委員長には引地達雄氏が選出された。民生文教常任委員会委員長に大豆生田春美氏、副委員長に髙崎和夫氏が選ばれるなど、各委員会も活発な議論を期待される人選となった。　また、会期を12月19日までの11日間と定め、最終日に向けた議案審議や一般質問が計画されている。市長の津久井富雄氏は市政の現状と課題についての言及も行い、特に人口減少対策や行財政改革への取り組みを強調した。　その上で、次世代の情報化社会への対応や市民サービス向上に向けた施策の展開を通じて、未来志向の市政を目指すことを表明した。　市長の所信は、今後の議会活動に重要な方向性を示し、市民生活の向上を図るためには議員と市長が協働する必要があるとのメッセージでもあった。　この会議は、議会運営の明確なビジョンを示す場となり、今後の大田原市の発展に寄与することが期待される。議会の新体制が如何に市政の道筋を切り開いていくのか、注目されるところである。