令和4年第3回大田原市議会定例会が、9月7日に開催され、複数の重要議案や市民の福祉に関する従来の取り組みが討議されました。
議題の一つ、議案第56号について、滝田一郎議員は退職年齢の延長に関する質問を行い、経営管理部長の益子和弘氏は、60歳から65歳までの退職年齢引き上げにおいて希望退職を可能にする制度であることを説明しました。退職金についても、定年延長により不利益にならない算定方法を考慮していると強調しました。
また、フレイル予防及びオーラルフレイル予防に関する取り組みについても言及されました。中川雅之議員は、フレイル予防が特に重要であり、今後の調査結果をもとにした施策強化を要請しました。市は、国際医療福祉大学との連携でフレイル予防に取り組んでおり、高齢者の実態調査を継続していると報告しました。
避難所については、各地域の自主防災組織の設立を目指す中で、避難所開設マニュアルの普及が重要とされました。相馬憲一市長は、災害時の消防団活動にも重きを置き、迅速な情報伝達のためのシステム整備の重要性を認識していると話しました。特に、自衛消防団の協力が地域の安全確保につながることを強調しました。
今後、市は地域コミュニティのつながりを強化し、自助・共助の意識を高めるための活動にスピード感を持って取り組むとともに、課題認識をより確実に地域へとフィードバックしていく姿勢が求められています。特に、フレイル予防への多角的アプローチと市民全体の健康寿命延伸への取り組みが期待されています。