令和5年第3回大田原市議会定例会が6月21日に開かれた。関連の議案に対する質疑と討論が行われ、重要な議題が多々上がる中、特に議案第68号に関する質疑が注目を集めている。
議案第68号は、佐良土、蛭田、湯津上小学校の統合に伴う給食センター方式への移行に必要な機器の購入についてである。教育部長の君島敬氏は、この新しいシステム食器洗浄機の購入は老朽化に起因しており、合併によるものではないと説明した。
議案第69号は、令和5年度一般会計補正予算に関するもので、ここでは滝田一郎議員から補正予算の内容について質問が寄せられた。滝田議員は、補正予算の根拠となる事業計画が十分に検証されたものなのかについて疑問を投げかけた。経営管理部長の益子和弘氏は、当初予算編成にあたって様々な経費があったが、補正は必要な対応と説明した。
また、一般質問では教育、補助金、農業資材価格高騰に対する対策など多岐にわたる質問が行われた。今年度は特に、医療用ウイッグや乳房補整具の助成制度に関する質問が多く見受けられた。大豆生田春美議員は、乳房補整具の助成の必要性を強調し、行政側の回答を期待した。市長は助成の実施について検討する意向を示した。
さらに、議会では移住定住対策についても関心が寄せられた。大豆生田議員は、移住新生活応援事業などを紹介し、若者の定住促進に向けた支援事業を提案した。市長は人口減少問題を真剣に受け止め、対策の重要性を強調した。