令和5年12月18日、大田原市議会の定例会が開催され、議員による一般質問が行われた。主な議題としては、予算編成や障害者差別解消法、不登校生徒の支援、子育て支援等が取り上げられた。
まず、津守那音議員は市の主権者教育の取り組みについて質問した。市長の相馬憲一氏は、主権者教育の重要性を強調し、子どもたちが早期から政治に興味を持つための教育が必要であるとの考えを示した。また、模擬投票の実施や地方自治の学習を通じて、市民としての自覚を促していきたいと述べた。さらに、模擬投票の効果を尋ねると、教育長の篠山充氏は、実際の選挙と同様な体験を通じて、子どもたちが選挙や投票を身近に感じることができるとの見解を示した。
次に、北原裕子議員は学校給食の質について質問。市長は給食費の公費負担の必要性に触れ、特に現在の物価高騰の中、子育て世帯への経済的負担軽減策の重要性を訴えた。また、給食の質向上や地元食材の積極的活用についても言及し、健康的な給食の提供を目指す考えを強調した。
続いて小野寺尚武議員は、財政運営や健全化計画について質疑を行い、財政の健全化検証委員会や予算運営の状況について言及。市長は財政の厳しさを認めつつも、持続可能な財政運営に向けて努力しているとした。さらに、用途地域見直しに関する市民の声を聞きながら、今後のまちづくりに活かしていく意向を示し、地域住民の意見を踏まえた施策展開についても言及した。
最後に、議会では薄葉の平地林についての今後の方針が話題に上がった。市長はこれまでの成果を踏まえつつ、地域住民の意見を重視した上で今後の活用方針を検討していく意向を示し、さらなる発展を目指していることを強調した。