令和4年第3回大田原市議会定例会が始まった。
本会議は9月5日に開会され、会期は9月20日までの16日間と決定された。議長を務める君島孝明議員が開会を宣告し、本定例会では市長から提出された報告3件、議案22件が付議される。特に議長が説明した内容では、初日は報告と質疑を優先し、続けて予定されている各議案についての説明が行われることが強調された。
初日の議題には、議案第53号と議案第54号が含まれ、教育委員会委員の再任が議論される。市長の相馬憲一氏は両議案について、重要な役割を果たす委員であることを説明し、その同意を求めた。
質疑は行われず、議案は全て賛成で可決された。議案第55号について、同様に人権擁護委員候補者の推薦についても同意が得られた。これにより、新任市長が市政を円滑に進めるための体制が整った。
さらに、新型コロナウイルスに関する補正予算についても審議された。相馬市長は、原油価格の高騰に対する必要な支援策や、ワクチン接種経費の計上について説明し、総額9億6,373万円の補正が提案される。市民生活を支えるための施策が期待されている。
副市長の髙橋一成氏と教育長の篠山充氏も、新たに市政に加わったことに対して挨拶を行った。髙橋副市長は37年間の市役所勤務の経験を踏まえ、市民のために尽力することを誓った。
篠山教育長は、地方教育が抱える課題への取り組みを宣言し、地域社会と協力して子どもたちの未来を切り開くことの重要性を強調した。議員からお祝いの言葉が述べられ、両名の新任への期待が高まった。
今後の議会では、提出された予算案や重要な条例改正が順次審議される見通しである。市民の生活向上を図るため、議会の活動から目が離せない。