令和元年12月19日、大田原市議会において第5回定例会が開催された。
本議会では、議案第86号から第95号までの多岐にわたる条例改正案が審議された。議案第86号では、大田原市下水道事業に関する条例の整備が取り上げられ、建設産業常任委員会の委員長、櫻井潤一郎氏が詳細を説明。地方公営企業法適用のため、必要な規定の整備が不可欠であるとの認識が示された。全員異議なく可決され、新たな条例となる。
次に、議案第87号から第95号の7件の条例についてもまとめて審議された。こちらに関して、総務常任委員長の髙瀬重嗣氏は、人事院勧告に基づく給与改定案などが含まれ、約1,700万円の財政影響が試算されたと指摘した。この提案も全員異議なく通過。このように、慎重な審議を経て多くの条例が可決される結果となった。
また、議案第93号の大田原市子宝祝金条例改正案が特に注目を集めた。賛否が分かれ、反対に立ったのは星雅人氏。財政負担を理由に予算全体の視点からの再検討を求めた。一方、賛成立場の髙崎和夫氏は、時代のニーズに合わせた施策の見直しの必要性を強調した。結果的にこの改正案も可決された。
更に、陳情第10号では介護福祉職員の処遇改善を求める内容が審議され、結果として不採択となった。民生文教常任委員会にて議論が交わされたが、実施状況を見極めた上での判断が優先されるという結論に達した。
最後に、閉会にあたり、常任委員会や議会運営委員会の調査継続の申し出が認められるなど、議会運営の活性化が図られた。議会は午前10時44分に閉会し、新たな施策への期待が寄せられている。