令和2年第6回大田原市議会定例会が11月30日に開会した。
会期は、11月30日から12月9日までの10日間と決定された。この会議では、津久井富雄市長から提出された議案26件と議会に提出された陳情1件が審議されることとなる。
まず、議案第108号「人権擁護委員候補者の推薦」について説明が行われた。市長の津久井富雄氏は、越沼憲雄氏の任期満了に伴い、吉成一氏を後任者として推薦することを提案した。この提案は質疑を経て、全議員の賛成により承認された。
次に、議案第109号「大田原市道路整備事業負担金徴収条例の制定について」が上程された。この条例は、道路整備にかかる負担金の徴収を指示するもので、詳細は建設水道部長から説明された。
更に、議案第110号及び第111号の条例改正が一括で提案され、これらは令和2年人事院勧告に基づく職員給与の改定を目的とするものであった。質疑において、秋山幸子議員は、財政難を理由にさらなる引下げをしないよう確認を求めた。総合政策部長の斎藤達朗氏は「本件は勧告に基づく調整に過ぎない」と答えた。
その後、議案第112号から第121号までの条例改正、および議案第122号「柔道事故調査委員会条例廃止」について説明が行われた。
最終的には、超過分の補正予算に関する議案が提出され、新型コロナウイルス対策として10億6,030万円の補正が求められた。
市議会は今後の議事において、一般質問を行い、最終的に提出された全議案を審議し、その結果を12月9日に報告する予定になっている。