令和4年12月7日、大田原市議会定例会が開催され、重要な議案が一連の審議を経て可決された。
まず、議案第77号として、大田原市個人情報の保護に関する法律施行条例の制定が審議された。総務常任委員長の櫻井潤一郎氏は、「改正後の個人情報保護法を運用する上で、本市の条例で規定する必要がある」と報告した。質疑では、匿名加工情報の利用に関する手数料の規定を見送った理由が、利活用の想定がないためとの回答があった。
続いて、議案第78号から第86号までの条例改正も一括で可決され、特に消防団員の処遇改善を目的とした議案第79号には注目が集まった。議論の中で、消防団の出動報酬の新設や団員確保についての取り組みが話し合われ、当局からは広報活動の強化など具体的な方策が示された。
次に、議会運営委員会からの申出により、常任委員会及び議会運営委員会の継続調査が許可されることとなり、今後の調査に期待が寄せられる。また、追加議案である令和4年度の一般会計補正予算は、出産・子育て応援交付金を含む10万円の支援金を妊娠届出を行った家庭に支給するための補正措置として4,432万円が計上された。
最後に、議員案に関する討論が行われ、特に議員案第6号「大田原市議会個人情報保護条例の制定」は支持を得て原案通り可決された。議員のプライバシーに配慮した議論が繰り広げられ、多くの意見交換が行われた。本定例会は円滑に進行し、午後零時16分に閉会した。