令和3年3月1日、令和3年第1回大田原市議会定例会が開会した。
会期について、議会運営委員長の君島孝明氏が報告し、3月1日から3月17日までの17日間で進めることが決定した。議会には報告1件と議案38件、陳情1件が提出されている。
市長の津久井富雄氏は、令和2年度の補正予算として、新型コロナウイルス感染症への対策を中心に、補正措置を案内。また、人事案件に関する議案についても説明が行われ、特に緊急を要する市長の専決処分事項が取り上げられた。議案第1号から第3号の市長専決処分承認議案は、緊急性を理由に説明のみで審議されず、即決が提案された。
津久井市長は、自治体の感染症対応や市民生活を守るための施策を強調し、特別定額給付などの重要な経費も計上されていることを報告。更に、財務面での厳しさを認識しつつ、市税、交付金、その他の財源の見込みについても触れた。特に市税は前年比で7%減を見込んでおり、これは新型コロナウイルス感染症の影響が大きいためであると説明した。
また、令和3年度の一般会計予算規模は300億3,300万円に設定され、補正予算や新規事業についても慎重な審議が求められる姿勢が示された。市長は、地方交付税や臨時財政対策債は例年を上回る水準が確保されているものの、依然として厳しい状況が続いているとの見解を明らかにした。
更に、予算には市民が安心して暮らせる環境を蓄えつつ、教育や福祉の向上にも努めていく方針を示した。このように、議案の詳細説明は続き、委員会付託や採決に至る手続きが進行した。