2月28日、令和6年第1回大田原市議会定例会が開催され、多くの議案が上程された。特に重要な議題は、2024年度の予算計画や、地域振興に不可欠な防災対策、人材確保のための後継者対策などである。相馬憲一市長は、令和6年度の主要な施策として、地域資源を活用した観光振興策を強調し、特に与一まつりなどの地元イベントへの支援を継続する意向を示した。
重要な議題として、土砂搬入などの不適切事例についても議論され、特に羽田地内の農地の埋立てが問題となっている。撤去命令が出されたにもかかわらず、業者の履行がなされていないことが報告された。市は引き続き厳しい指導を行い、違反者には罰則適用の検討をするとしている。また、高齢化が進む農業従事者の現状も厳しく、新規就農者の育成や、農業機械の導入支援など、地域の持続可能な農業従事者の確保が求められている。
また、市民の生活インフラの整備や、地元の魅力を高めるため、道の駅の設置についても活発に議論された。特に、国道4号近辺に道の駅を設置することで、交通事故の抑制や地域振興につながると見込まれている。観光振興策としては、歴史とスポーツを融合した地域づくりが進められており、有機農業との連携やスポーツイベントの開催も計画されている。
このように、市は様々な施策を通じて持続的な発展を目指し、地域住民との連携や意見を反映した形で、今後も一層の努力を続ける意向を示した。特に、若い世代が地域に残るためには、産業と観光に力を入れ、魅力ある地域づくりが不可欠であると強調している。