令和元年第5回大田原市議会定例会が12月12日に開催され、議案の質疑や一般質問が行われた。
議案第82号及び議案第83号に関する質疑では、特に野生イノシシ侵入防止柵関連の事業についてが注目を集めた。12番の滝田一郎氏は、豚コレラの防止対策としての防護柵設置について具体的な補助内容を確認し、「この対策をより具体的に進める必要がある」と述べた。産業振興部長の村越雄二氏は、478万円の補助金を使い4件の養豚業者に発注状況を明かし、事業の全体費用が880万円であると説明した。
議案第86号における下水道事業に関する質疑では、委員会付託を省略する形で進行。さらに、議案第87号から第95号においては、条例の一部改正の質疑が行われ、大豆生田春美氏が子宝祝金の減額について意見を述べた。この件に関して副市長の藤原和美氏は、「今後も子育て世代の支援の一環として調整を行っていく」と述べた。
一般質問では、4番の斎藤光浩氏が台風19号の避難情報発信について質問。特に、避難情報の受信環境や防災無線の整備について詳細に触れました。市長の津久井富雄氏は、「防災情報伝達システムの整備を進める」と答えた。さらに、各避難所での温度管理および災害種別に応じた施設の適応性についても確認された。
次に、12番の滝田一郎氏から公共下水道及び浄化槽の普及による水環境保全の取り組みに関する質問があり、公的な浄化槽や下水道の整備状況についても言及された。特に浄化槽の設置が生活環境向上に寄与する点を強調し、県の助成金制度の拡充についても期待されている。
この議会では、各議案に対する熱心な質疑が展開され、市民の意見を反映させる重要な場となった。市議会は今後も地域の課題解決に向けた活動を続けていく姿勢を示した。