令和3年3月8日に開催された令和3年第1回大田原市議会定例会では、さまざまな重要な議題が取り上げられた。特に、新型コロナウイルス感染症対策や福祉タクシー事業に関する質問が多く見受けられた。
大塚 正義議員は、新型コロナウイルス感染症に関するクラスター発生時の市の対応マニュアルについて質問した。保健福祉部長の村越 雄二氏は、感染者の調査やPCR検査について迅速な対応を行っていると答え、今後の課題として、発生施設の消毒費用助成の必要性についても触れた。市内では、2月22日にクラスターが発生し、その後の対応についても説明された。
また、大田原市福祉タクシー事業についての話題も掲げられ、利用状況や料金改定が議論された。福祉タクシー利用券の改定に伴い、利用可能距離が変動することが市民への影響を及ぼす可能性があるため、丁寧な対応が求められている。
さらに、森林環境譲与税に関する事業についても質問があり、市長の津久井 富雄氏は、森林経営管理制度について言及し、持続的な森林整備の重要性を訴えた。国からの指導に基づいて実施される計画についても説明があり、地域の活性化につなげる意向を示した。
その他にも、公共施設での無料Wi-Fiの整備状況や、特殊詐欺防止のための施策についても議論が交わされた。市民生活を守るためには、毅然とした取り組みが求められる。
また、市立小学校統合に関する議論も熱を帯びている。地域の子どもたちの未来を考えた場合、市政はどのような施策を講じるべきか、議員や市民からの意見を尊重した議論が必要である。市民から寄せられる声に耳を傾け、地域に根ざした教育政策が求められている。