令和元年第3回大田原市議会定例会が6月27日に開かれ、主要な議案が審議された。
特に目を引くのは、議案第46号の「大田原市森林環境譲与税基金条例の制定」である。これは新しい森林管理システムに基づくもので、森林環境譲与税の使途についても説明された。報告を行った建設産業常任委員長、髙瀬重嗣氏は、「この譲与税は環境維持に寄与しているため、不公平とは考えていない」と強調した。議会では全員異議なく可決された。
次に審議されたのが議案第47号から第50号までの条例の改正である。まず、情報公開条例の一部改正については、工業標準化法が改正されたことを受けたもので、全員異議なく原案が可決された。これに続いて、災害弔慰金の支給に関する条例についても改正がなされ、保証人のルールなどが明確化された。
また、下水道や水道事業に関する条例も消費税法の改正に伴い改正され、議員からの質疑も特になく、いずれも原案どおり可決された。すべての議案は、出席した議員の賛成によって可決された。
さらには、君島孝明氏が提出した「議員案報告第1号」が追加日程として上程され、議会活性化に向けた調査報告がなされた。本特別委員会では、議会基本条例の検証や議会改革についても検討が進められており、今後の議会運営に寄与する取り組みが求められている。
最後に、議長の高野礼子氏は、すべての議事が終了したことを報告し、定例会の閉会を宣言した。陳情、質疑が少なかったことから、スムーズな運営が行われた印象が残る定例会となった。