令和5年6月2日、那須町議会の定例会が開催された。
町長の平山幸宏氏は、議会出席に対する感謝を述べ、町の観光業が新型コロナウイルス感染症5類への移行後に回復していると強調した。ゴールデンウイーク期間中には38万2000人の観光客を迎え、前年比5.87%の増加を記録したという。
その後、議会は報告事項や議案の審議を進め、令和4年度一般会計繰越明許費繰越計算書が報告された。町長は、昨年度の繰り越し総額が1億3689万1000円となるとの報告を行った。
「令和4年度那須町下水道事業特別会計の繰越計算書」でも同様に、総額1億5206万円を繰り越すことが承認された。
さらに、経営状況についての報告が行われた。那須未来株式会社は107万8000円の純損失を計上しているが、観光の回復とともに黒字化に向けた取り組みが進んでいる。また、那須町農業公社も連携事業を強化し、合同イベントなどで新たな収益確保を図っていることが示された。
議案では、農業委員会委員の任命が12件一括で行われた。全議案に対する質疑は行われず、異議なしと認められ、議案は全て可決された。特に、職員の育児休業等に関する条例改正案は、柔軟な取得要件を追加するものとして重要視されていた。最後に、令和5年度一般会計補正予算(第4号)も報告され、歳入歳出がそれぞれ134億2110万円に達する見込みであるとされた。
このように、今回の議会では、観光振興や町の経営についての報告が行われ、様々な議案が迅速に可決される結果となった。今後の行政の展望が期待される。