令和5年第6回那須町議会定例会が開催された。議会では、多文化共生や外国人在留者に関する重要な問題が中心に討議された。
特に、平山輝貴議員は外国人の言語に対する配慮を強調し、多言語対応型の情報発信が必要であるとの考えを示した。また、町のホームページでの最新の翻訳機能についても、実際の使用感や利便性の改善が求められた。
企画政策課の鬼澤努課長は、ホームページが132カ国語に対応できると答弁したが、具体的に表示されるのは限られた言語であるとの問題点も指摘された。平山議員は、翻訳機能の周知や改善を求め、情報の取得に困難を感じる外国人に対して配慮が必要であると発言した。
次に、新型コロナウイルスワクチン接種についても話題に上がった。保健福祉課の木村和夫課長は、接種場所の環境について英語や中国語での案内表示がされていたことを説明したが、他自治体との連携が求められる点も多かった。平山議員は、外国人在留者への情報提供の方法に対してさらなる改善を提案した。
また外国人在留者が抱える安全と安心についても、総務課の池沢秀勝課長が災害時の情報伝達について言及した。町民が日本語に馴染みのない場合の対応として、多言語による情報提供が進められる必要があると述べ、平山議員は要配慮者として外国人在留者を位置づけることの重要性を強調した。
さらに、井上豊議員が災害対策や流域治水に関する質問も行い、那須町の取り組みに対して具体的な施策の進捗や地域住民の理解が重要であると述べた。特に流域治水について、井上議員は緊急性を説明し、地域住民の防災意識を高めるための啓発活動が期待されるとした。
今回の議会では、これらの重要な問題への取り組みが求められ、それぞれの施策が地域住民の生活に密接に関わることが強調された。議会の議論を通じて、外国人在留者に対する配慮や地域の防災力の向上が関心を集め、行政の努力が今後も求められることが示された。