令和5年第2回那須町議会定例会が開催され、各議案が検討された。特に、個人情報関連の議案が多く上程され、重要性が強調された。
初めに、町長の平山幸宏氏が施政方針を述べ、新型コロナウイルス感染症対策や地域経済の再生について言及した。特に、観光業の重要性を訴え、コロナ禍での打撃からの回復を目指すと強調した。平山町長は、「観光業の回復は我々の経済の核心です」と述べ、町民の協力を求めた。
その後、議案第1号「那須町個人情報の保護に関する法律施行条例の制定について」についての説明が行われた。平山町長は、「新たな制度への円滑な移行に向け、必要な手続きを規定することが目的です」と語り、この条例案が全会一致で可決された旨を報告した。
さらに、議案第4号「那須町犯罪被害者等支援条例の制定について」でも、犯罪被害者への支援策が講じられ、その重要性が議員らからも賛同を受け可決された。また、複数の条例改正案が審議されたが、いずれも町民生活の質を向上させるためのものであるとの理解が得られた。
予算についても、令和5年度の一般会計予算が131億1,800万円に達することが議会に提案された。前年に比べて8.2%の増加である。また、特別会計を含めた予算総額は218億8,283万4千円となった。
平山町長は、予算案の積み上げ過程で特に、地域経済の再生を図るためのさまざま施策が盛り込まれていることを強調。「令和5年度は那須町再生元年として、町民の期待に応える施策に取り組んでいく」と述べた。
最終的に、本定例会では29件の議案が可決され、町の施策推進に向けた一歩を踏み出すことができた。今後の町民への影響が注視される。