令和2年3月16日、那須町にて第1回定例会が開催された。
この会議では主に令和2年度の一般会計予算と特別会計予算が議題に挙がり、各議案について活発な討論が行われた。
特に、議案第21号の一般会計予算には賛成と反対の意見が双方から出され、その内容が注目される。
小野曜子氏は、一般会計予算に反対の立場から、町民を守る施策が不足しているとの意見を述べた。彼女は特に、災害復旧や新型コロナウイルス対策の不十分さを指摘し、この予算が町の気候変動への取り組みを欠いていると主張した。
彼女は、東日本大震災などの教訓を踏まえ、気候変動による影響を軽減するために町の施策が必要であると強調した。さらに、町の将来を見据えた持続可能なまちづくりが必要であるとも述べた。
一方、賛成する高橋輝議員は、迅速な予算執行が求められており、台風19号の復旧費用が必要であるため、本予算が行政運営を滞らせないようにする必要があると訴えた。
その後の国民健康保険特別会計予算や後期高齢者医療予算についても、議員達による反対意見や賛成意見があり、特に国保税の負担軽減が重要であるとの意見が多数見られた。
さらに、議題には気候非常事態宣言や産業廃棄物処分場設置計画に関する意見書の提出など、町民生活に大きく影響する問題も取り上げられ、それに対する各議員の立場が表明された。
このように、会議は予算に対する厳正な討論が行われ、最後には全ての議案が原案通りに可決された。町長の閉会挨拶では、議会の協力に感謝し、今後の施策実施についての決意が述べられた。