令和3年12月8日、那須町議会は第6回定例会を開き、重要な議案が多数可決された。
今回の議会では、一般会計補正予算が中心議題とされ、複数の補正予算案が審議された。議案第5号の令和3年度一般会計補正予算(第7号)は、異議なく可決され、次いで議案第6号の国民健康保険特別会計補正予算も了承された。
また、介護保険特別会計補正予算(第2号)についても、審査を経て原案通り可決された。このように、本議会での補正予算案の承認は、町民の生活や福祉に直接影響を及ぼす内容が多く、重要な意味を持つ。特に、子育て世帯に対する臨時特別給付金に関する議案第9号は、補正予算の一環として新型コロナウイルスの影響を考慮した内容となっている。
町長の平山幸宏氏は、提案理由の説明において「子育て世帯臨時特別給付金を交付する経費として、歳入歳出それぞれに1億5,500万円を追加し、予算総額は145億5,640万円になる」と述べた。この給付金は、町内の2,850人の子育て世帯に対して、5万円が支給されるという。
さらに、農業振興対策に関する補助金についての質疑も行われた。薄井博光議員が「認定農業者以外への支援も必要ではないか」と問いかけたのに対し、町長は「今後検討していきたい」と応じた。地域農業振興が今後の課題であることを示唆している。
最後に、議員案第1号の那須町議会基本条例の一部改正も原案通り可決された。この改正は、今後の町民自治や議会運営において重要な意味を持つ。議会報告会や政策懇談会の開催を通じ、さらなる議会の透明性向上が期待される。
議会は全ての案を可決し、閉会に際して町長の平山氏は「議員の皆様から賜ったご意見を踏まえ、元気な那須町、夢ある未来への実現に向け努力していく」と述べ、今後の町政に対する決意を新たにした。