令和2年第4回那須町議会臨時会が開かれ、条例改正や補正予算が審議された。
開会の際、議長の薄井博光氏が出席議員の確認を行い、臨時会が成立したことを報告した。その後、町長の平山幸宏氏が挨拶し、町内小中学校で通常登校が再開され、児童生徒が元気に登校している様子を伝えた。さらに、特別定額給付金の支給状況についても言及し、対象世帯の96%にあたる9,980世帯に244億3,330万円が振り込まれたことを報告した。
新型コロナウイルス関連の動きとして、県境をまたいだ行動が全面解禁され、観光客が徐々に増加していることを指摘した。今後は地域経済の回復に向けた対策を進める意向が示された。
第一の議案として、那須町長等の給与及び旅費に関する条例の一部改正が上程された。平山氏は、6か月の削減措置を提案し、給料月額の削減率は町長10%、副町長7%、教育長5%となると説明した。この議案は質疑の後、異議なしで可決された。
第二の議案、令和2年度那須町一般会計補正予算(第4号)については、新型コロナウイルス感染症への対応を含むもので、歳入歳出それぞれに1億6,010万円を追加する計画がある。主にプレミアム付き商品券の発行や景気回復支援に使われる。
企画財政課長の大沼和彦氏が詳しい内容を説明し、歳入においては新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などの追加、歳出では観光振興や衛生対策での費用計上がなされていることが確認された。質疑後、本案も原案通り可決された。
閉会に際して、平山氏は改めて経済支援として準備中のプレミアム付き商品券について言及し、購入を促した。また、今後の感染防止対策や災害時の安全確保についても触れ、議員の健康を祈る言葉で締めくくった。