令和2年第2回那須町議会臨時会が5月7日に開催された。今回は新型コロナウイルス感染症対策に関連した重要な議案がいくつも扱われた。
会議は、薄井博光議長の開会宣言から始まり、出席した13名の議員によって定足数が確認された。町長である平山幸宏氏は、初めにコロナ対策の重要性に言及し、感染防止に向けた町の取り組みを報告した。特に、ゴールデンウィーク中の感染予防策の一環として、非常事態宣言を発令し、住民への外出自粛の徹底が呼びかけられた。
続いて、専決処分に関する報告が行われ、町長の行った処分内容について説明があった。具体的には、昨年末の事故に関する損害賠償額の決定及び和解について触れられた。質疑の時間では、議員からの質問は皆無で、報告は無事に終了した。
次に、議案の審議に入った。最初に、那須町税条例等の一部を改正する条例の専決処分について説明が行われた。これには、税制改正や控除制度の見直しが含まれ、この改正が議員から承認された。
続いて、介護保険条例の改正に関する議案も専門的な説明とともに議論された。この改正は消費税率の引き上げによる低所得者の保険料軽減強化を目的としており、全議案ともに異議がなく承認されることとなった。
令和元年度と令和2年度の一般会計補正予算に関する議案も相次いで説明された。特に令和2年度の補正予算は、新型コロナの影響を受けた経済対策を含んだもので、特別定額給付金に関しても進行状況の報告がなされた。申請書の発送日や給付日が明確にされ、迅速な対応が求められた。
その後も、国民健康保険条例及び後期高齢者医療に関する条例の改正が続き、全て原案のとおり可決された。最後に平山町長の閉会挨拶があり、町民へのさらなる感染予防策徹底が呼びかけられた。臨時会は順調に進行し、閉会の運びとなった。