令和5年第2回那須町議会定例会が開かれ、各予算案が審議された。
会議では、令和5年度の一般会計予算や特別会計予算など、全10件の議案が扱われた。特に、令和5年度の一般会計予算は131億2,800万円の規模で、前年比8.2%の増となっている。
予算に関する討論では、全体として賛否が分かれた。小野曜子議員は、国の軍事費増加と社会保障の縮小を批判し、那須町でも教育支援や子育て施策の強化が必須であると訴えた。また、高齢者医療特別会計予算については、加入者の負担増が懸念されるとの意見も出た。具体的には、井上豊議員がこの予算案に賛成し、コロナ禍からの復興を目指す重要性を強調した。
他方、水道事業会計予算については、小野議員が過去の料金引き上げに懸念を示し、町民負担の増加を指摘した。齋藤則人議員は水の重要性を訴え、予算案への賛成を表明した。
議案第30号の副町長選任については、町長が新たに平山浩之氏が適任であると説明し、議会の同意を求めた。質疑では田村浪行議員が外部からの人材招聘について意見を述べた。
続いて、監査委員の選任や補正予算が上程され、議会はこれらも原案通り可決した。特に、令和5年度一般会計補正予算においては、飼料価格高騰の影響を受けた畜産農家への支援が計画されており、歳出が5,100万円増加する見込みとなっている。
最後に、町長は全議案が原案通り採決されたことに感謝を表明し、町政の発展に向けた施策の推進を約束した。議会は、今後とも町民のための施策強化が求められる状況にある。
議会が閉会するまで、出席議員は各議案への意見を述べ、厳正なる審議が行われたことが確認された。