令和4年第1回那須町議会臨時会が1月11日に開会された。
出席議員11名により、午前10時より本会議が執り行われ、町長の平山幸宏氏の挨拶で開始された。
町長は新年の挨拶とともに、議題である補正予算についての重要性を強調し、議員に審議を促した。
本日の会議では、まず議案第1号の令和3年度一般会計補正予算について説明が行われた。
この補正予算は、子育て世帯向けの臨時特別給付金に関するもので、歳入歳出各々に4億2,280万円を追加した。
平山町長は、「給付金事業の対象児童2,850人に1人当たり5万円を支給する」と述べ、給付金の重要性を述べた。
竹原亞生議員が「所得制限を撤廃する自治体も多い中、那須町が撤廃しない理由は何か」と質疑を投げかけると、企画財政課長の池沢秀勝氏は国の方針に基づいたものであると回答した。
「困窮世帯に特に配慮した対応を考えている」と強調し、那須町の施策を見据えた説明がなされた。
続いて、議案第2号の令和3年度一般会計補正予算(第10号)についてが説明された。
こちらは新型コロナウイルス感染症の影響を受けた住民税非課税世帯向けに10万円を支給する内容で、歳入歳出に3億5,180万円を追加し、総額は150億5,100万円となる。
町長は、早期の生活支援が必要であることを繰り返し訴え、議員に審議を依頼した。
小野曜子議員が主食用米生産者支援事業補助金について、その手続きの進捗を質問した。
農林振興課長の國井一氏は、今月中には農家に支給する予定であることを伝えた。
竹原議員からの住民税非課税世帯臨時特別給付金の支給時期についても同様に確認が行われ、総務課長の大沼和彦氏が2月中旬を見込んでいると明かした。
両議案は質疑討論を経て、いずれも原案通り可決された。
最後に平山町長が今年の施策について言及し、「防災、福祉、教育、経済の各分野において推進を図る」と述べながら、議会の発展を願って閉会の挨拶を行った。
また新型コロナ対策では、感染の再拡大に警戒し、住民へ基本的な感染対策を継続するよう呼びかけた。
臨時会は午前10時17分に閉会した。