令和2年第1回那須町議会定例会では、町政運営の基本方針や予算編成について活発な質疑が行われた。
その中で、町長の平山幸宏氏は、施政方針に関する質問に対し、特に基盤整備に重きを置いたという過去2年間の政策について言及。室井髙男議員が指摘した敬老祝金の削減や水道料金の値上げといった負の政策が優先されていることに対し、町民の理解を求めつつ、将来的な活性化施策も同時に進めていく必要があると強調した。
また、教育環境の充実について小野曜子議員が学校給食の無償化について質問した。町長は財政面の厳しさを理由に、段階的に無償化を進めていく意向を示したが、町民からは不安の声が上がった。
防災面では、コロナウイルスの影響で小中学校の休校措置が取られることに対し、議員から経済的影響への対応策を問われ、町長は国や県と連携して補助等を考慮していく姿勢を示した。
地域振興対策、特に定住・移住促進について、高橋輝議員が交通便の重要性を指摘。町長はバス網の統一化について検討していると回答。さらに、観光客誘致についても議論が交わされ、海外からの観光客の誘致は今後の重要な課題になると町長は述べた。
消防団の整備・組織強化の必要性も際立っており、竹原亞生議員の質問に町長は詰所の浸水対策や必要性に応じた補強を行う意向を示した。これに対し、消防団員の確保や地域特性を考慮した今後の施策に期待が寄せられる。