令和4年第2回那須町議会定例会では、地域防災力を強化するための消防団員確保の重要性が議論された。消防団員は地域の防災活動の中核を担い、日常的にも防火や災害救助に貢献している。したがって、団員の確保策を講じることが急務となっている。特に、各部の人材確保に向けて、消防団の役割を明確にし、消防団員の待遇改善に取り組む必要があるとされている。
その中で、消防団の活動について、町長は消防団の役割が単に消火活動だけではなく、地域の安全を守るための重要な存在であり、地域住民との密接なつながりが重要だと述べた。また、消防団員の待遇改善に向けては、年額報酬の引き上げや出動報酬の標準化を図るための条例改正を提案していく方針が示された。具体的には、消防団員の健康維持のための活動や、福利厚生の充実を図りつつ、地域住民の理解を得て団員確保に努める必要がある。さらに、消防団活動の一環として、近隣自治体との連携を強化する方針が示された。
また、子どもたちの教育環境についても多くの意見が交わされた。子どもに対する貧困対策として、町内での生活実態調査をもとに、豊かな学びの環境を提供することが必要であると強調された。特に、部活動改革においては地域のレベルでの支援が重要であり、学校教育の一環としてのスポーツ活動の充実が求められた。また、地域の自然環境を活用した教育プログラムの推進、さらにはインターネット上での情報発信も強化が期待される。教育長は地域との連携を基盤にした教育活動の重要性を再認識し、生涯学習の機会を提供することが地方の持続可能な発展につながると述べた。さらに、消防団の支援を通じて地域と学校が連携し、地域の安全を守るための施策が求められた。
このように、那須町議会定例会では消防団と教育の両面について、地域の特性に応じた防災力の強化と教育環境の向上が議論され、今後の取り組む方向性について方向性が示された。