令和2年3月那須町議会定例会では、様々な重要課題が議論された。特に関心が集まったのは、地球温暖化に伴う環境問題と、町の高齢者福祉に関する内容である。
まず、地球温暖化問題について高橋輝議員は、那須塩原市のように那須町でもＣＯ２排出量実質ゼロ宣言を行う考えがあるか尋ねた。町長は、その意義を認識し、那須町としてもゼロカーボンシティー宣言を計画していることを述べた。さらに、気候変動対策を専任の部署で推進する必要性についても触れ、今後の方針を示唆した。
次に、温暖化防止対策としての具体的取組に焦点が当てられ、町は現行の温室効果ガス排出削減に向けた取組を進めていることが確認された。特に、町民への周知や啓発が強調され、地球環境についての教育は小中学校で実施されていると報告された。
高齢者福祉に関しては、移動手段の確保が依然として課題であり、デマンド交通に改善の余地があることが指摘された。特に予約のハードルが高くなることで、外出を控える高齢者が多いことが懸念され、他の自治体の成功事例を参考に対応策を模索する意向が示された。また、福祉タクシー券の使用条件の拡大についても話題となり、よりフレキシブルな制度設計が求められている。
さらに、外来生物対策が議題に上がり、町の自然環境を守るための具体的施策も重要視された。特定外来生物への取り組みとして、駆除活動の実施が継続されており、一般市民への周知啓発も行われている。更なる進展が期待されるところである。
最後に、ふるさと納税制度についても触れられ、寄附金の増加が求められている中、魅力的な返礼品の提案や情報発信の強化が必要であると認識されている。那須町の地域の特性を活かし、持続的な開発と住みやすい町づくりに貢献するための施策が重要な課題として浮き彫りになった。
以上の内容から、今後も那須町においては様々な課題に取り組みながら、持続可能な町を目指していく姿勢が求められることが示唆された。