令和元年12月9日、那須町議会は定例会を開催した。
会議では、令和元年度一般会計補正予算を含む多くの議案が可決された。
各議案について質疑が行われ、議員の意見が交わされた。
特に、議案第10号の一般会計補正予算には、債務負担行為が含まれており、室井髙男議員は「なぜ2年間の委託なのか」と質疑した。
観光商工課長の板垣正樹氏は、業者選定の必要性を説明し、今後の運営方法について検討中であると答えた。
また、竹原亞生議員の質問に対して、建設課長の佐藤英樹氏は、那須高原友愛の森再整備事業の補助金減額について説明し、事業縮小の必要性を強調した。
この件について、議員は多様な意見を述べ、次のステップとしての事業見直しに向けた慎重な姿勢が求められる。
本会議では更に請願・陳情も取り上げられ、「手話言語条例」の制定を求める陳情について、池澤昇秋議員が委員長報告を行い、意義を示した。
一方、那須町野外研修センターに関する陳情は、財政への影響や既存の類似施設の存在からも、委員長報告の通り不採択とされる運びとなった。
加えて、環境保護に関する陳情について熱心な議論が交わされたが、経済性への配慮が叫ばれ、特に森の保全と土地利用権のバランスを取る重要性が確認される。
さらに、厚生年金制度への地方議会議員の加入を求める意見書も採択された。
竹原議員は、地方議会議員の年金制度への加入が人材確保に繋がることを訴え、賛同を集めた。
閉会前に、町長の平山幸宏氏は、すべての議案が原案通り可決されたことに感謝を述べ、町民生活の向上に向けた努力を続ける旨を述べた。