令和4年9月20日、第5回那須町議会定例会が開かれた。
本会議では、様々な議案が審議された。その中でも、「令和4年度那須町一般会計補正予算(第4号)」が重要なテーマとして取り上げられた。
薄井博光予算審査特別委員長は、当該案について原案を認定すべきとの意見を述べた。
この補正予算には、道の駅那須高原友愛の森の再整備に関する事業計画や、地域応援商品券事業、子ども新生活応援給付金などが含まれている。
一方で、小野曜子議員は、この予算に反対の立場から意見を述べた。特に、コロナの地方臨時交付金を使用した町民への支援内容について、さらに充実すべきと強調した。小野議員は、「このような支援は特に急務であり、町民の生活を守るための重要な施策である」と述べた。
補正予算ではさらなる財源確保が求められるが、予算確保には厳しい財政運営が必要との意見もあった。
また、友愛の森再整備計画の設計業務費が計上された点についても、懸念の声が上がった。このプロジェクトは、地元からの意見に十分に耳を傾け、中長期的な大規模事業として進めるべきであるという意見があった。
次に、令和4年度介護保険特別会計補正予算の議案も可決され、保健福祉課長の森繁雄氏は、基金の状況を説明した。介護保険財政調整基金への積立額が増加していることが明らかにされた。
続いて、令和3年度一般会計決算についても討論が行われた。こちらでは、地方税収入の減少や、コロナ禍による影響がこまやかに議論された。
小野曜子議員は、コロナ禍での医療対応に不安があったことや、町民の現状について鋭く指摘した。
一方、髙久一伸議員は決算の認定に賛成し、健全な財政運営が進められていることを評価した。
最後に、議案第17号の監査委員の選任も無事に決定され、新たに相馬一男氏を監査委員に選任することが承認された。
議長は、議会の終了を宣言し、会が円滑に進行したことに対して感謝を述べた。今後も町民の意見を尊重した施策の推進が期待される。