令和6年第2回那須町議会定例会が開催され、町長の施政方針や令和6年度予算案に関する説明が行われた。
施政方針では、町長の平山幸宏氏が、新型コロナウイルス感染症からの生活支援や経済維持への取り組みを振り返り、今後の計画を明らかにした。その中で、「那須九尾まつり」の開催や農産物直売所の整備など、地域活性化に向けた施策が進められていくことが強調された。
また、町の施政方針には、人口減少や少子高齢化に対処するための施策が盛り込まれている。リビングシフト推進事業では、「二地域居住」を促進し、地域体験や町民との交流を深めることが期待される。定住促進住宅の整備に関する取り組みも進む。このように、地域に住む住民の生活向上を目指した施策が計画されている。
予算案について、一般会計の総額は146億1,600万円であり、前年度比で約11.4%の増加が見込まれている。重点事業には、観光振興や子育て環境の充実が挙げられている。また、歳入は、入湯税の増収が見込まれるものの、固定資産税の減少が影響し、全体の税収は減少する見込みである。
特別会計もまた、国民健康保険や介護保険関連の補正予算が可決されるなど、地域の福祉サービス維持に向けた内容が多く含まれ、地域住民への支援が期待されている。
議案の可決にあたり、町長は今後も町民の生活を守りつつ持続可能な町づくりを進めることを約束し、議員に対しても理解と協力を求めた。これにより、令和6年度予算案や施策の実施に向けた準備が整うこととなった。