令和3年第5回那須町議会定例会が9月3日に開催された。
ここでは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた町の財政状況や各種事業の進捗状況について報告された。
町長の平山幸宏氏は、全国的な感染者増加に伴う緊急事態宣言が栃木県にも及んだとし、各種施策の実施状況について触れた。特に、県北健康福祉センターの指導の下で感染防止対策の徹底が図られていると述べた。
加えて、ワクチン接種状況にも言及し、65歳以上の接種率が約90%、64歳以下は約60%と高い水準にあることを報告した。特に妊婦などの優先接種枠を設けることで、早期接種完了に向けた努力が続けられているとも強調した。
また、令和2年度の決算についても報告された。平山町長は、健全化判断比率の特に良好な状況や、特別会計における赤字発生の少ないことを指摘した。特に実質公債費比率が6.9%、将来負担比率は41.3%と健全な数値を示していると強調した。
加えて、町有財産の取得や処分に関する議案についても、各議案が上程され満場一致で可決された。固定資産評価審査委員会の委員選任や教育委員会の任命に関しても承認が得られている。
さらに、地方創生に向けた取り組みとして、地方交付税の充実を求める意見書が髙久一伸議員によって提案され、可決された。この意見書は、コロナ禍による厳しい財政状況下において、地方行政サービスの維持に必要な財源の確保を求める内容となっている。
最終的には、令和2年度一般会計歳入歳出決算認定に関する議案が提出され、適正な管理が行われていることが監査委員から報告され、議会最終日において委員会に付託される形となった。