那須町において、9月4日の議会では地域の重要課題が多数議論された。特に、那須高等学校の存続については、教育の質と地域の未来に対する影響の重要性が指摘された。町長の平山幸宏氏は、「那須高等学校が地域に貢献している」と述べ、存続の意義を強調した。
その際、特例校存続のために魅力ある学校づくりが求められ、その支援策が急がれているとの認識が示された。町では既に魅力化コーディネーターを配置し、協力体制を構築しているが、試験支援の助成金の導入については「県が主導すべき」との方針も浮き彫りになった。
一方、空き家や空き店舗の問題も忘れてはならない。町内の空き家問題は進行しており、空き家バンク制度の活用が引き続き求められている。町長は民間との連携を進め、空き家の経年による維持の難しさを認識している。また、今後の空き家対策には「住人との信頼関係」を重視し、空き家の利活用に向けた施策が必要であり、郵便配達員など地域住民の協力を得る重要性に言及した。
観光振興策としては、那須の魅力を最大限に活かすため、「那須環状線」構想の再確認がなされた。これは交通の流れを改善し、観光客の来町を促進することを目的としているが、現状、具体的な実効性が課題とされている。今後の観光振興につながるよう、地元商業と連携した施策の強化も示唆された。
最後に、地域おこし協力隊の利用が進み、地域の活性化に寄与するための調査・研究が行われている。今後の活動に期待が寄せられ、地域の魅力を再発見し、観光客の誘致につながるよう、部活動の地域移行の手続きに合わせた教育、地域間の連携なども重要な視点としてあげられた。