令和5年第6回那須町議会定例会が、9月19日に開催され、議案が審議された。
主な議題は、令和5年度那須町一般会計補正予算など11議案である。議案第8号では、全町民に配布される地域応援商品券事業が取り上げられ、郵送料523万5,000円について具体的な質問がなされた。薄井博光議員は、事業の意義を認める一方で、経費が高額であることを指摘し、今後の対応策を求めた。
これに対し、観光商工課長の増子政秀氏は、郵送料についてゆうパックを使って1万1,000世帯に送付するための費用であると回答。同時に、企画政策課長の鬼澤努氏は、今後、デジタル通貨などの新たな手法も検討する意向を示した。
また、スクールバスの置き去り防止装置について質問が寄せられ、学校教育課長の佐藤英樹氏は、その必要性を強調した。安全確認の重要性を認め、機械に頼るだけではなく、運転手の確認を忘れないよう留意すべきだとコメントした。
さらに、決算認定に関する議題も多く、一般会計歳入歳出決算認定では小野曜子議員が反対意見を述べた。彼女は物価高騰の影響で町民の生活が厳しくなったことを指摘し、施策が十分ではないと非難した。この意見に対し、賛成者も加勢した。
議会は最終的に予算に関する議案を原案の通り可決し、予算の実施に向けた意義を確認した。
町長の平山幸宏氏は、全ての議案が原案通り決定されたことに感謝し、先日行われた「那須九尾まつり」の成功についても触れ、様々なイベントを通じて地域活性を促進する意向を示した。