令和3年第1回那須町議会臨時会では、重要な議題が多く扱われ、その中でも特に町長の専決処分や補正予算が焦点となった。
町長の平山幸宏氏は、議案の審議に入る前に議会の協力に感謝の意を表明した。さらに、専決処分に関する報告を行い、旧焼却施設解体工事の契約額が増額されたことを説明した。報告内容には、工事の進捗状況と新たな費用項目の詳細が含まれており、契約額は当初の8,800万円から9,023万3,000円に増額された。
この増額の背景には、基礎工事に関連する変更があり、そのうちストックヤードの配置変更が影響していると説明された。また、環境課長の山田浩二氏は、交付金の適用を含めた資金運用に関する質疑に対して詳しい説明を行った。
次に、令和2年度那須町一般会計補正予算の専決処分についての議案が提出され、新型コロナウイルスワクチン接種に関する新たな予算の必要性が指摘された。ここで、町長は「ワクチン接種事業に係る費用の補正を行った」と述べ、歳入歳出それぞれ1,780万円の追加が行われたことを報告した。
議会運営に関しては、議長及び副議長の辞職の件が議題に上がり、それに基づく選挙が迅速に実施された。副議長の辞職に伴い求められた選挙では、田村浪行議員が副議長に選出され、議長には池澤昇秋議員が当選した。この一連の選挙プロセスは、円滑で公平に進められ、出席議員の満場一致で承認された。
また、常任委員会や議会運営委員の選任も行われ、各委員の運営体制が整えられた。新たに選任された委員たちは、町民の福祉向上に向けた活動に一層力を入れて取り組む姿勢が期待される。
最終的に、議長は「町政の推進、町民生活向上へのさらなる努力」を求め、議会は閉会した。議会は、新型コロナウイルスの影響を受け、町民の生活が窮地に立たされている現状を常に意識しながら、適切な対策に取り組んでいく必要があると締めくくった。