那須町議会は令和3年第4回定例会を開催し、様々な議題が検討されました。
議会では、令和2年度の一般会計繰越明許費について、町長の平山幸宏氏が総額6億983万4,000円の繰越しを報告しました。これは役場庁舎屋上防水改修工事など27事業に使われる予定です。
また、事故繰越しの計算書も報告されました。こちらは災害復旧工事の影響により、事業の年度内完了が困難であったため、予算を翌年度へ繰り越す措置です。平山町長は、林道災害復旧に関連して地方自治法に基づく報告を行いました。
さらに、那須未来株式会社の経営状況についても説明されました。令和2年度の決算報告では、総収入が2億878万5,880円、総支出が2億696万3,267円で、182万2,613円の当期純利益を確保できたと発表がありました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で観光業は大きく打撃を受けたものの、持続化給付金等の助成金に助けられた結果だと平山町長が言及しました。
今回の定例会では、議案も多く提出され、人権擁護委員候補者の推薦や、那須町民の歯及び口腔の健康づくり推進に関する条例の制定が決定されました。特に、健康づくり推進条例については、町民の生涯にわたる健康の保持や増進を目指すものであります。この新条例が地域にどのような影響を及ぼすか、”町民の健康”をテーマに更なる施策の推進が期待されます。
また、固定資産評価審査委員会条例の改正案や、国民健康保険条例の一部改正案も上程され、迅速な対応が求められました。議会はこれらの重要な議題に関し、更なる審議を進めていくこととなります。