令和元年第5回那須町議会定例会が開催された。議会では、専決処分に関する報告や、一般会計の補正予算、条例の改正などが審議された。特に台風19号の被害による緊急の対応が求められる中、多くの補正予算が承認されることとなった。
町長の平山幸宏氏は、台風により甚大な被害を被った町民へのお見舞いを表明した。特に、道路や農地への被害が顕著であった。町長は、その復旧に向けた対応を進めていく意向を示した。今回提案した令和元年度一般会計補正予算(第3号)には、主に災害復旧費として約4億5000万円が計上されている。
また、議案第2号では、人権擁護委員の増員が提案された。町長は、相澤惠子氏を人権擁護委員候補者として推薦したいと考えていると述べた。同議案は、迅速に質疑を経て、即日承認された。
印鑑条例の改正に関する議案も承認された。これは、住民基本台帳法施行令の改正に伴い、改正が必要となったもので、印鑑登録の手続きが簡素化される見込みである。
議会では、職員給与に関する複数の条例改正案も審議された。人事院勧告に基づく改正内容として、職員の期末手当が引き上げられることになり、全職種において給与増が見込まれている。
さらに、議案第6号として、那須町水道給水条例の改正も審議された。これは、新たに導入される指定給水装置工事事業者の指定更新制に対応するものである。詳細が提案され、議会はこれを受け入れた。
今回の定例会では、多くの議案が迅速に審議され、承認された。特に台風の影響を受け早急な対応が求められる案件が多く、議会の効果的な運営が求められる中、各議案は問題なく通過した。今後も災害からの復旧を担う地方自治体としての責任を果たすことが期待されている。町は、復興に向けた活動を進めるとともに、今後の議会活動の重要性を再確認する機会ともなった。